2020/04/21
ホルモンってなぁに? 若返りのホルモンと老化のホルモン
体調が悪いとき、その原因はホルモンのバランスが乱れているのかもしれません。
それらのホルモンの分泌を増やしたりバランスを整えるためには、生活習慣の見直し、睡眠の質を向上させることが重要です。
減らしたくない若返りのホルモン
過剰分泌を抑えたい老化のホルモン
メラトニン
夜分泌することで質の良い睡眠をもたらしますが、加齢とともに分泌量が減り睡眠の質も低下します。
分泌を良くするには・・・朝起きる時間を一定にして朝日を浴びる
メラトニンの原料となるセロトニンを分泌させるためです。しかし、寝る前にスマホを見ることや強い照明(コンビニの店内)などで、メラトニンの分泌を抑制してしまいますので気を付けましょう。
成長ホルモン
成長ホルモンの低下により、疲れやすい・疲労やストレスが抜けない・怒りやすくイライラする
落ち込む・感情がコントロールしにくい・記憶力が低下・集中力が続かない・仕事や趣味にやる気がしないという症状が出やすくなります。
また、成長ホルモンの低下で、体のなかでは悪玉コレステロールが増加するため、動脈硬化、心筋梗塞、狭心症へのリスクが高まります。さらに、内臓脂肪が増えやすくなり、肥満症、糖尿病の危険も発生することになります。
分泌を良くするには・・・質の良い睡眠と運動
深いノンレム睡眠中には、成長ホルモンが大量に分泌される
5分間の無酸素運動と、15分間の有酸素運動の組み合わせが理想とされている
(無酸素運動と有酸素運動についてはコチラ⇒https://jmma7.or.jp/wp-content/uploads/2020/04/0406-5-1.png
エストロゲン(女性ホルモン)
女性生殖器、身体の健康維持に重要な役割をはたしており、女性の身体に大きな影響を及ぼします。
更年期を過ぎて老年期を迎えると、エストロゲンの分泌はほとんどなくなり、不快な症状もやがておさまります。しかし、からだを守っていた働きも弱まるため、生活習慣病への注意が必要になります。骨からカルシウムが流出し、骨粗鬆症になりやすくなったり、悪玉コレステロールが増え、高脂血症を起こしやすくなります。
分泌するには・・・食事改善
納豆や豆腐に含まれる大豆イソフラボン⇒エストロゲンに似た働き
アーモンドやアボカドに含まれるビタミン⇒エストロゲンを分泌する卵巣の働きを助ける
カツオや牛レバーに含まれるビタミンB6⇒脳に女性ホルモンを分泌するよう働きかける
分泌を良くするには・・・運動
筋肉から分泌される成分がエストロゲンに代謝変換されるので、筋肉量が増えるとエストロゲンと同様の効果が期待できる
テストステロン(男性ホルモン)
男性の健康を保つホルモン。ストレス・加齢・不規則な生活により、筋肉量や筋力の低下、肥満、血糖値の上昇、うつ病や性欲の低下の原因になる。
分泌を良くするには・・・食生活の見直し
テストステロン値を上げるにはポリフェノール、ビタミンEや乳酸菌をはじめ、バランスの取れた栄養摂取が不可欠です。また、テストステロンは活性酸素による酸化に弱いため、抗酸化作用のあるにんにくを食事に取り入れるのがおススメです。
DHEA
DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)というホルモン。
DHEAは副腎で合成され、テストステロン(男性ホルモン)、エストロゲン(女性ホルモン)などの性ホルモンに変換されます。分泌量は思春期に急激に高まり20代でピークを迎えますが、その後急激に分泌量が減少し、40代では約半分、80代ではほとんど分泌されなくなってしまいます
分泌を良くするには・・・睡眠・食事・運動の見直し
インスリン
糖の代謝を調節し、血糖値を一定に保つ働きをします。しかし、空腹状態からいきなり糖質主体の食べ物をたくさん食べてしまうと、血糖値は一気に上昇し、インスリンが必要以上に分泌されてしまいます。そうすると、糖分を脂肪として蓄積することを促進させます。
体脂肪が多いとインスリンが効きにくいので、血糖値を下げにくくなります。また、運動不足などにより筋肉量が減ることでも血糖値が高い状態が続きます。
分泌のバランスを整えるには・・・
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食事で糖質をとるときには、一気に血糖値を上げないようにする
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体脂肪を増やさず、筋肉量を維持をしてインスリンの働きを低下させないようにする
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コルチゾール
コルチゾールは、副腎皮質から分泌されるホルモンです。
ストレスを受けた時に分泌が増えることから「ストレスホルモン」とも呼ばれています。過剰なストレスでコルチゾールの分泌が慢性的に高くなると、うつ病など精神疾患になる確率も増えてきます。
過剰分泌しないために・・・
ストレスを溜めないこと
睡眠不足にならないこと