男性ホルモン:テストステロンってどんな働きがあるの?

テストステロンは骨や筋肉をつくったり、体脂肪を減らして男らしい肉体をつくる働きがある男性ホルモンです。

最近の研究から、性格や社会性にも大きな影響を与えていることが分かってきています。

テストステロン値が高い人は、リスクのある決断をすることを恐れない傾向があります。

ロンドンの金融街で働く17人の男性トレーダーのテストステロンを調べたところ、テストステロンが多い人は1日の利益が大きく、一方で損失額も大きかったと結果が出ています。つまり、リスクを取って大胆に行動するようになることが確認されています。

また、リーダーシップにもテストステロンは欠かせないといわれています。リーダーに必要なチャレンジ精神、他人や社会に貢献しようとする気持ち、公平・公正さを求める気持ち、すべてにテストステロンが関係しています。

 

 

このテストステロンは男性だけに限定されるホルモンではありません。実は女性にも男性の約1/10~1/20の分泌があります。第一線でバリバリに働いている女性は、テストステロン値が高い傾向があります。

テストステロンには「生きる活力」「気持ちの張り」といった、バイタリティを高める作用があり男女にかかわらず、人として前向きに生きるために必要なホルモンです。

 

テストステロンの分泌が多いか少ないかを、自分の手を見て判断することができます。

テストステロンは薬指に作用して、薬指を伸ばす働きがあるので手の第4手指(薬指)が第2手指(人差し指)よりも長い人は、一般的にテストステロン数値が高いといわれています。

この内容は、世界で最も権威ある科学誌の1つである『ネイチャー』に掲載されました。

第2手指(人差し指)と第4手指(薬指)を比べた場合、男性は第4手指のほうが長いことが多く、女性の場合は、どちらの指も同じくらいの長さの人が多いのです。これはなぜかというと、

第4手指(薬指)のほうがテストステロンの受容体が多く、お母さんのおなかにいる胎児のときに、テストステロンが多かったという結果といわれています。

レオナルド・ダ・ヴィンチの『ウィトルウィウス的人体図』でも第2手指(人差し指)より第4手指(薬指)のほうが明らかに長く描かれています。テストステロン、男性らしさと指の長さについて、レオナルド・ダ・ヴィンチが知っていたのかどうか気になるところですが・・・

レオナルド・ダ・ヴィンチの『ウィトルウィウス的人体図』についてはこちら

  • テストステロンの分泌を高めるために

テストステロンは寝ている間に、もっとも多く作られるので、睡眠不足はよくありません。

食べ物によっても増やすことが期待できるので、亜鉛を含んだ牡蠣や赤身肉などを不足なく摂ることが大切です。

健康と社会性の役割の大きなホルモン、テストステロン。正しい睡眠習慣・食生活により減らさないように心がけたいですね。

 

 

  • ホルモンについてこちらもご覧ください。

『ホルモンってなぁに? 若返りのホルモンと老化のホルモン』


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