2020/06/24
「噛む」ということの大切さ
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「噛まない食事」が主流になる現代
日本のライフスタイルは猛スピードで変化しています。その一つが食生活。
昔は白米や玄米だった主食が、今や小麦粉が主体のパンやパスタなどに代わってきています。昔と比較し「噛まない食事」が増えているということです。
また、ハンバーガーやピザなど1つで完結してしまう単品スタイルなどのファーストフードが増えたことで、食事時間も短縮されています。
全国14万人に行った「ココロの体力測定2018」調査
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子どもへの影響
噛まなくていい食事が増えている現代の子どもたちの噛む回数は当然少なくなっており、それによりあごの骨や筋肉が発達せず、顔立ちの変化も起きています。歯の土台の面積が小さくなることは、噛み合わせや歯並びには悪影響です。その結果、歯科矯正に通う子どもが増えています。
噛む回数が少なくなったことで、歯を支える大切な土台、あごの発達に悪影響が出ているのです。
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噛むことで体へうれしいこと
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脳を活性化
噛むことで、脳への血流がよくなり、脳が活性化します。記憶力が回復したり、海馬の神経細胞の数の回復も期待できます。
認知症の防止にも効果があり、細かい手作業などで指を動かすことよりも、よく噛むことの方が脳を活性化する効果は大きいといわれています。そしてストレスに対してもいい影響があります。
噛むことはリズム運動にもなり、セロトニン分泌を促せる可能性が示唆されています。
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筋力アップ
噛むことで、顎の筋肉だけでなく、首まわりの筋肉も一緒に動かし、体を支える筋力アップにつながります。
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顔の表情が明るくなる
よく噛むことで、複雑な表情を作り出す表情筋にも刺激を与え、顔の表情筋が鍛えられ、笑顔いっぱいの顔になります。
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胃腸の負担を減らす
食物を細かく噛みくだくことと同時に唾液の分泌も促進され消化を助け、胃腸の負担を減らすことになります。胃の働きを軽くし、胃もたれの予防になります。
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虫歯や歯周病の予防
虫歯の原因の1つに、唾液の分泌量があります。よく噛むことで唾液の量が増えます。たくさん唾液を分泌して口の中の乾燥を防ぐことで、歯や歯茎が細菌から守られて、虫歯や歯周病を予防できます。
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視力の回復
硬い食べ物が好きな人や、虫歯が少ない人の方が視力が良く、視力の低い人の噛む力は弱いことが明らかになっています。物を噛むときに使う筋肉と、目の水晶体を動かす筋肉は連動していて、その筋肉が視力に影響を与えているので、よく噛むことは視力回復にも期待されています
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ダイエットに最適
食べものを噛むことにより、神経系ホルモンが働き、ホルモンが脳の視床下部にある満腹中枢に届くと、満腹信号となって満足感が得られます。よく噛むことによって、より少ない量で満腹感を得られることがわかっており、食べすぎによる肥満予防、生活習慣病の予防にもつながります。
また、「ごはんを食べると太る」という誤解がありますが、ごはんは粒状でよく噛む必要があることから、噛む力を高めると同時に、消化時間が長く腹もちが良いため、間食の予防、肥満の予防にも効果がありま
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免疫力UP
よく噛むことで唾液の分泌量が増えると、細菌やウイルスの感染を防ぎます。
それは、唾液に含まれる酵素の中には抗菌作用や免疫強化の働きがあるからです。
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『よく噛むことで、食べるときにもエネルギーが消費される!』
厳密にいうと、食べながらエネルギーを消費するのではなく、食べた後にもエネルギーが消費されます。この食後の消費エネルギーのことを「食事誘発性体熱産生(DIT)」といい、安静時代謝の10〜15%を占めています。安静時代謝とは、何もせずじっとしていても、生命活動を維持するために自動的に消費されているエネルギーに加え、座ってじっとしている時に消費されるエネルギーです。
つまり、特別な運動をしなくても、1日に消費されるエネルギーの1割以上が、食後に消費されているのです
食後90分間の「食事誘発性体熱産生(DIT)」についても、ゆっくり食べた方が、大幅に増えることがわかりました。
噛む回数が増えるほど、胃や小腸に血液を送る動脈の血流量が増加して消化活動が活発になり、「食事誘発性体熱産生(DIT)」も大きくなります。噛むほどに安静時代謝が高まるわけです。
さいごに・・・
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ニュースタイル・オリエンタルチューイングガム??