2020/08/03
年を重ねる、老化について考えてみる。
老化とは??
加齢に伴い、個々の細胞やすべての臓器で変化が起こり、体が変化していきます。それにより機能面や外見が変化していきます。目に見えませんが、細胞が老化するにつれ体の各機能も衰えます。
細胞の死滅
体の正常な機能として、不要になった細胞は死滅していきます。
細胞は限られた回数しか分裂できないからでもあります。この制限は遺伝子によりプログラムされています。細胞はそれ以上分裂できなくなると、膨張し、その後しばらくしてから死に至ります。
細胞の更新
元気な細胞を細胞分裂させて2個にし、1日で1兆個もの細胞を入れ替えているんです。
この細胞の更新速度は、各々の組織や臓器によって違います。また、年齢でのその周期は変わってきます。
例えば、肌の場合、
0歳代で約 20日周期、 20歳代で約 28日周期、 30歳代で約 40日周期、
40歳代で約 55日周期、50歳代で約 75日周期、60歳代で約100日周期で全て入れ替わると言われています。いわゆる新陳代謝です。
細胞の入れ替わり(更新)ができない・遅くなっていく・・
しかし、細胞の老化によって細胞が分裂を停止し、増殖できなくなった状態が引き起こされます。
また、細胞の損傷が直接、細胞死の原因になることがあります。
放射線、日光、化学療法薬などの有害物質により、細胞が損傷を受ける場合や、細胞自身の正常な活動で生成される副産物によっても損傷を受けます。フリーラジカルと呼ばれるこれらの副産物は、細胞がエネルギーを産生するときに放出されるものです。
再生力
これらの細胞の更新力を取り戻すために、細胞にもともと備わった「再生」の力を利用して、細胞の修復をすることができます。それが「幹細胞」といわれています。
美容関係などでよく耳にすると思いますが、この「幹細胞」が寿命を迎え死滅していく細胞の替わりに新たな細胞を生んで補充してくれる細胞です。
幹細胞は、自己複製能と様々な細胞に分化する能力(多分化能)を持っていて、この2つの能力により、発生や組織の再生などを担う細胞であると考えられています。
これからいろいろな組織や臓器になれる細胞です。
生まれたばかりの赤ちゃんや子供たちは幹細胞の数や比率が大人よりはるかに多く、加齢とともに幹細胞も老化します。
例えば、肌で言うと本来は28日周期のターンオーバーが長期化し、お肌にツヤがなくなり、透明感がなくなる、シミ・くすみの原因となります。
「幹細胞」化粧品などが有名になっていますが、肌本来の再生力を活性化させるためです。
現在では、再生医療(細胞治療)(*主として培養増殖した幹細胞を体内に移植することにより機能的・器質的に障害のある臓器や組織の改善や修復を目指す医療)が、これまでの治療法では改善が困難である難治性疾患に対する治療法としても大変期待されており、臨床研究が盛んにおこなわれています。
誰もが避けることができない老化ですが、
個々人がどのように経験しているかというパターンを分子レベルで知ることができるとスタンフォード大学医学部の教授であるマイケル・スナイダー博士は博言っています。
誰もが、いつまでも若々しくいたいという永遠のテーマ。
かといって、再生医療は誰でも簡単に受けれるような費用ではありません。
しかし細胞の修復のために毎日できることがあります。それは睡眠、細胞の修復をするのは睡眠中なのです。
この、老化についてはまたお話をしていきますね。