ストレスの慢性化でストレス反応が低下する!  

ストレスについてのお話です。

人間関係や仕事上の問題、コロナウイルス感染への不安など心理・社会的なストレスを長く感じている人は、急なストレスに対処するために必要なドーパミンの産生能力に支障がでるという研究結果が報告されています。

ドーパミンとは?

ドーパミンは「楽しみ」や「報酬」といった要素をコントロールする神経伝達物質で、ドーパミンが脳内で分泌されるとモチベーションが上がり、精神的にポジティブになります。

強いストレスとドーパミン分泌の関係

ユニバーシティー・カレッジ・オブ・ロンドンで精神医学を研究するマイケル・ブルームフィールド博士の研究の結果によると、

“心理・社会的ストレスをあまり受けていなかった被験者群の脳内ではドーパミンがストレスのレベルに応じて産生されていたのに対して、

日常的に心理・社会的ストレスを受けている被験者群は強いストレスを訴えながらもドーパミンの産生がほとんど行われていなかった“

ということが判明しました。

脳内でドーパミンが十分に産生されないということは、脳が急なストレスに対処できなくなるということを意味します。

慢性的な心理・社会的ストレスがドーパミン神経系を変化させてしまうことが、うつ病など、精神疾患のリスクを高める原因であると示唆されています。

ドーパミン分泌を増やすためにできること

ストレス対策のために、ドーパミンの分泌を増やす方法があると研究で証明されています。

それらの研究に注目しながら、この有用な神経伝達物質、ドーパミンを健康的に増やしてうつ対策に心がけてみましょう

ドーパミンが分泌されるときはどういう時?

  • 運動をしている時間

一日中机に向かっている人は運動不足になりがちですが、できることがあります。デスクでできる簡単なストレッチや、30 分の休憩をとって外で早歩きをしたり、合間に心拍数を上げるために何かをすることが必要です。その運動の後に机に向かったとき、仕事へのモチベーションの高さに違いが出てきます。

  • 成功を称賛されたとき

「すばらしい仕事だ」など称賛、認められた時には、脳にドーパミンを分泌し、誇りと喜びの感情を生み出します。

さらに、ドーパミンがその行動をすればもっと称賛されると記憶され、その行動を続けることで再度多くのドーパミンが分泌されていきます

  • お気に入りの音楽を聴くとき

研究を行ったリオン大学の認知心理学准教授の ローラ フェレリは、

「好きな音楽を聴くと脳がより多くのドーパミンを分泌する。 このドーパミンは、人間の感情と認知機能に重要な神経伝達物質だ」

と発表しています

  • 質のいい睡眠がとれたとき

質のいい睡眠は、精神的、身体的、そして感情的にもいい影響を与えることはよく知られています。

その質のいい睡眠がドーパミンのレベルに与える影響についての研究結果が発表されています。

「1 日徹夜をするとより多くのドーパミンが作られるが、睡眠不足に陥っているためドーパミンの伝達を抑制してしまう」

ということが発見されました。

睡眠不足により脳細胞はドーパミンを分泌しても機能していない状態と言えます。

このようなことから、睡眠不足だと次の日のパフォーマンス、やる気が下がってしまうのです。

健康的にドーパミンを増やし、メンタルヘルスケアしていくことが大切ですね。