健康管理は自分自身で出来る時代。睡眠は?

新型コロナウイルス感染症対策で自宅で過ごす時間が増え、

運動不足から健康を気にする機会が増えたのではないでしょうか。

自分の体の状態を知るために、

活動量計と呼ばれる機器があります。

活動量計は、腕型ウェアラブル装置に搭載した様々なセンサーで運動量や体の状態を測定してくれる機器です。

測定できる項目は製品によって異なりますが、心拍数、歩いた歩数や階段を上った階数、消費カロリー、睡眠時間や睡眠の質などが測定できます。

このように、日常の行動のデータを集約・統計し、自分の健康状態が可視化できます。

(ただし医療機器認証を受けた製品は少ないので、測定結果はあくまで健康管理の目安と考えたほうがよさそうです。)

これらの装置で睡眠の質を測定できることにとても興味深く感じます。

 

着用者の睡眠状態や睡眠の深さを判断の方法は、一定期間(例えば10分または30分)、着用者が激しい活動をしていない場合、睡眠状態の可能性があると判断します。

その時間帯に、着用者の活動量が著しく低い、もしくはまったくない場合、着用者は深い睡眠に入っており、一定時間の活動量が激しい場合、眠りは浅いと判断します。この方法には専門名称があり、アクチグラフと呼ばれています。

また、寝ている間に心拍数、体温の低下、寝返りの際に腕の体動による加速度の変化などの観測(体温センサー、加速度センサー、心拍センサーによる)と、入眠後に間も無く熟睡モードに入るという臨床から得た経験に基づき、睡眠の深さを論理的にかつ高精度に予測します。

これまで心拍数の集計は心電図の記録が主な手段で、睡眠中の測定が困難でした。しかし、腕型ウェアラブル装置を腕に装着すれば、夜中に無呼吸症候群や心臓病患者の突如なハプニングによる心拍変動が液晶画面に表示され、睡眠中の観測・把握できます。

計測の精度は脳波や眼球の動きなど顔面に装着する複数のセンサーにより採集されたデータより若干低くなりますが、有益な目安になっているそうです。

血中酸素濃度の測定について

現在、呼吸器系に大きなダメージをもたらすウイルスが蔓延(まんえん)し、“呼吸ができる”ということが多くの人にとって最大の関心事となっています。

血中酸素濃度の測定についてる”ということが多くの人にとって最大の関心事となっています。

その流れで、多くのテック企業が、血中酸素飽和度(血中酸素濃度)を測定できる機能を自社製品に組み込む動きの強化が見られます。

なぜ血中酸素飽和度が重要なのか?

医療の現場では、血中酸素のチェックが極めて重要になる場合があります。なぜなら、血中酸素飽和度は、睡眠時無呼吸症候群、肺気腫、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)など、呼吸器疾患がある人の状態を監視するための重要な指標だからです。

パンデミックが発生して間もないころから、血中酸素飽和度の測定器の需要は爆発的に増加しました。人々が、どんな手段を使ってでも、自分や家族が新型コロナウイルスに感染していないか確認したいと考えたからです。

最近の事例でも血中酸素飽和度は、新型コロナウイルスに感染した人の経過を可視化するのに重要な指標の一つとされています。

感染者が気がつかない間に酸素飽和度が低下し、いつのまにか肺炎を発症し重症化している可能性があるからです。

医療機関のなかには、患者が自宅で血中酸素飽和度を測定できるウェアラブル装置を配布しているところもあるそうです。

(健康に関する重要な判断を下す際には、ウェアラブル装置から収集された情報だけを頼りにせず、必ず医師に相談が必要です)

睡眠・健康の可視化が進み、自分自身の健康管理が出来る時代になってきています。

ウェアラブル装置の開発は今後も期待できます。

しかし、睡眠に満足できていない人、ストレスで悩む人の数が増大しているのはなぜでしょうか?

睡眠の悩みを相談してアドバイスをもとに改善していくという基本的な方法ですが、

やはり睡眠には必要なのです。

睡眠の悩みはそのままにしておかないこと、改善のための適切な対処が必要です。

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