睡眠と免疫。本当のところは?

睡眠によって免疫機能が正常化し、ウイルスから身を守ると言われます。

それはなぜでしょうか。

今回は、具体的になぜ睡眠が免疫機能を正常化し、ウイルスに感染しにくく、重症化を防げるのかについてお話していきます。

私たちの体には、免疫機能を担う免疫細胞が備わっていて、その免疫細胞は

一度体内に侵入してきたウイルス・病原体・細菌などを記憶し

その記憶により、再度同じものが入ってきたとき素早く攻撃をすることができます。

そして、睡眠によってこの免疫細胞の記憶の持続期間が長くなることが分かっているのです。

再度、同じ病原体に感染しても素早くその病原体に対抗する免疫の機能が長く継続するのです。

睡眠と免役機能を正常に働かせるための抗体の産生についての研究結果がありますので紹介します。

健康な人を2つのグループに分けて、

一方のグループは7時間半~8時間半の睡眠、

他方のグループは4時間の睡眠を

6日間続けてもらい、

6日目にインフルエンザの予防接種を受けてもらい、抗体の産生の状態を調べるといったものです。

 

数日後に血液検査を行い、抗体の産生具合を調べると、

7時間半~8時間半の睡眠グループに比べて、

4時間睡眠グループでは、

抗体の産生量が約50%しかありませんでした。

睡眠不足が予防接種の効果を半減させることがわかりました。

現在、コロナウイルスのワクチン接種が始まっています。

このワクチンは、抗体をつくるための病原体を体内に入れます。

免疫とは抗体つくり、同じ病原体に再度感染した際にも発症しにくくなったり、

1度目の感染の時よりも病原体を素早くを攻撃したりすることができる仕組みです。

そして、先程の実験の結果で分かっているように、抗体の産生を増やすためには睡眠が必要です。

免疫の持続期間を延ばすのも睡眠です。

ワクチン接種の効果をより上げて持続させるには睡眠が必要だということですね

日本眠活眠育協会

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