2021/08/07
睡眠と身体活動量には相乗効果がある!”win win”の関係
適度の運動はとても大切なのですが、毎週推奨される身体活動量が下回ると、睡眠の質の低下に関連し、深刻な健康リスクを上げるということが新しい研究で明らかになりました。
研究者らが、11年間40万人近くの中年成人のデータを分析した結果、睡眠不足と低レベルの身体活動量の人は、睡眠が満足に取れていて、身体活動量レベルが高い人と比較すると、 死亡のリスクが57%高い ということが分かりました。
そのほか、
心血管疾患による死亡のリスクが67%高い がんによる死亡のリスクが45%高い 特に、肺がんによる死亡のリスクが91%高くなるこのようなことが分かりました。
研究調査員のエマニュエル・スタマタキス博士らは、
「私たちの研究では、身体活動量不足が睡眠不足による早期死亡リスクを増幅し、
逆に、身体活動量が推奨量を満たすことで、睡眠不足によって起こる健康のリスクを減らすことが分かりました。」
と言っています。
(参考:British Journal of SportsMedicine)
身体活動と睡眠はどちらも健康にとって重要ですが、世界では、多くの人が身体活動と睡眠の必要なレベルのどちらも得られず、それが大きな病気と生活の質の低下を引き起こしています。
身体活動量と睡眠はそれぞれ独立して健康上の結果に影響を与えます。
さらに、この研究で分かったことが、
睡眠不足の死亡リスクは、身体活動量が低いことによって悪化します。
相乗効果の可能性もあるというのです。
この相乗効果とは、運動不足と睡眠不足による死亡リスクの合計が、睡眠不足のみと運動不足のみのリスクの合計よりも大きい、健康リスクを増幅したことを意味します。
睡眠の健康と身体活動の両方を考慮することが健康の改善になることが分かったのです。
睡眠の健康と身体活動の両方の重要性を強調 されました。
今後は、睡眠障害の治療計画に身体活動の処方を追加することも必要とされています。
身体活動への投資は健康な睡眠習慣のためにも大切だということです。
睡眠のことを考えるときに、昼間の活動もとても必要なんですね。
睡眠に不満があり、睡眠を見直したい人、昼間の身体活動量にも目を向けてみてください。