睡眠のウソ?ホント?

睡眠についてのお話し
ウソかホントかどうなのか?

 

『私は4時間の睡眠で完全に元気です!』

これは、ウソです。

1~2日は短い睡眠で、生活することはできると思います。
しかし、それを繰り返すのは健康的な生活とは言えません。
睡眠について誤解しがちな点が2つあります
1:夜の睡眠は、次の日の昼間の活動のエネルギーのためのもの
2:朝の濃い何杯ものコーヒーが夜の睡眠と同じような役目になる

睡眠はただ単に昼間のエネルギーを与えてくれるものではありません。
それ以上のものです。以下のことが期待できます。
身体の損傷した細胞を癒す
免疫システムを正常に強化
その日の活動のストレス・疲労からの回復
明日のために心臓と心臓血管系を再充電
ホルモン産生
メンタルヘルス
など重要な時間です

*6時間未満の睡眠でも十分に健康を維持できるショートスリーパーは存在しますが、人口当たり約1%未満と考えられています。
カリフォルニア大学神経科学科の近年の研究で、ショートスリーパーには睡眠に関わる遺伝子に変異があることが分かったのです。
この変異遺伝子をもっている人は、目覚めやすく、より長時間活動的な状態でいられる脳をもっているとされています。

 

 

 

『短い睡眠でも大丈夫 もう慣れていますので!』 (短睡眠になることができるのか?)

これもウソです。

必要睡眠不足が足りなくても、特に問題なく数日続けていると、
日中に眠くなる可能性があります。
この、日中の眠気のこの増加は、十分な睡眠がなくても数週間または数か月にわたって安定する可能性があります。

しかし、持続的な睡眠不足は日中のパフォーマンスに影響を与え、意思決定、記憶、集中力、創造性を損ないます。
睡眠不足に慣れているように見えているだけで、実際には、体が必要な休息をとることができないため、
より深刻な健康問題が蓄積している可能性があります。

 

 

『7時間以上の睡眠は必要ありません。』
この答えは簡単ではありません・・

ナショナル・スリープ・ファウンデーション(NSF)は、18歳以上のすべての人が7時間以上の睡眠をとることを推奨しました。
それ以来7時間睡眠は必要なものと言われています。

しかし、実際のところ翌日のエネルギー、生産性、身機能を最大化するために、成人の誰もが7時間の睡眠を必要とするわけではありません。
成人の中には、日によっては5~6.5時間で大丈夫で大丈夫という人もいます。
ただし、7〜8時間の睡眠をとってみて、それがいつもより気分や体調が良くなるかどうかを確認する必要があります。
その確認後、必要な睡眠が少ない人の1人であると判断することをお勧めします。

私たちが必要とする睡眠の量については、一人ひとりわずかに異なります。
少し少ない睡眠でも同じように健康に毎日が過ごせているのであれば、自分にとってその睡眠時間毎日の目標睡眠時間として続けることです。(*しかし、睡眠不足には自覚症状がない場合もあるので十分にお気を付けください。)

そしていつものように、必要な睡眠時間が取れていると思っていても
日中はまだ疲れている場合は、もう一度必要睡眠時間を見直してみてください。
また、睡眠障害の可能性が無いかなど、専門医に相談することも必要になります。

 

 

睡眠は一人ひとり特徴があり、長さ、スタイルも様々です。
自分に合った最高の睡眠スタイルをまずは見つけ出すことがとても重要なポイントとなります。

 

 

日本眠活眠育協会

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