睡眠と時間と認知症

 

睡眠障害は認知機能、うつ病、心血管疾患などに関連していると言われています。

今回は、

認知症の原因と言われているアミロイドベータの蓄積など、高齢者を対象とした睡眠時間を調べた調査の報告をご紹介します。

(対象:4417人、71.3歳の高齢者、米国、カナダ、オーストラリア、および日本の67か所)
JAMA Neurology:American Medical Associationが発行する月刊の医学雑誌 2021・8・30

 

この結果では、睡眠時間が短いほど、アミロイドベータの蓄積が多いことが分かりました。

また、睡眠時間が6時間以下または9時間以上の睡眠では、

認知能力の明らかな欠陥、ならびに抑うつ症状、肥満度指数と関連していました。

 短い睡眠時間と長い睡眠時間は、複数の健康への悪影響と関連 しており、老化における健康的な睡眠の重要性を強調しています。

 

調査結果
  • 短い睡眠時間は、記憶に影響し認知機能の低下
  • 長い睡眠時間グループと通常の睡眠時間グループの間でアミロイドベータに差は見られない
  • 短い睡眠時間と長い睡眠時間の両方がより高い体重増加指数
  • 短い睡眠時間と長い睡眠時間の両方がより高い抗うつ症状

 

 

このことから、適切な睡眠を維持することの重要性が分かります。

睡眠習慣をしっかり見直したいですね。

 

しかし、加齢により睡眠障害は増えてきます。

その1つの理由として、睡眠ホルモン、メラトニンの分泌不足です。

60歳を過ぎるとメラトニンの分泌量は、最高分泌時期の5歳時頃のメラトニンの分泌量に比べて6%以下と言われています。

 

睡眠の問題からの認知機能の低下、さらにはうつ病。うつ病は不眠を伴います。

そうすると負のサイクルに陥ってしまいます。

 

 今、まだ若いから大丈夫ではなく “今の睡眠習慣は適切なのか。十分な質のよい睡眠がとれているか。” 

を健康生活を続けるためには考えていく必要があります。

 

 

睡眠習慣は乱れは高齢者だけではありません。

全ての年代の方々が睡眠の問題に直面しています。

 

そこで問題になっているのが 若年性認知症 です。

これからは認知症予防、そして認知症の初期症状の気づきが必要です。

 

その気づきのサインは、記憶の低下だけではなく意外なことに現れることが分かっています。

この続きは、次回お伝えしますね。

お楽しみに。

 

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