眠るとき薄暗い光でさえ健康にいいことはない


多くの人は、テレビ、電子機器のライトなど、何らかの人工光が付いている部屋で眠っていると言われています。

夜間に光にさらされることがさまざまな点で体に有害である可能性があり、人々を慢性疾患の原因となることはすでに分かっていますが、
新しい研究は、 暗い光でさえ一晩の睡眠が心血管系および代謝性の健康に悪影響を及ぼす 可能性があることが明らかになりました。
この暗い光というのは、本を読むには十分でないほどの明るさです。

この研究の結果では、真っ暗な暗闇で睡眠をとるグループに比べると、薄暗い光の中で寝たグループでは一晩中、心拍数が上昇しました。また、午前中にインスリン抵抗性を高めてしまいました。

インスリン抵抗性が高まると、脂肪組織などへの糖取り込み能が低下し、その結果、血糖値が下がりにくくなり、血糖値を正常状態に戻すためにより多くのインスリンが必要となってしまいます。

この インスリン分泌の乱れが睡眠と覚醒のサイクルに関係している ことも明らかになってきました。
睡眠と覚醒サイクルが上手くいかず、中断してしまうと、インスリンを適切に分泌する機能に影響を与え、血糖値に問題が出てしまい、糖尿病などの慢性疾患のリスクを高めてしまうのです。

私たちの体には体内時計が備わっており、概日リズムと呼ばれる約24時間の体内リズムがあります。この 体内時計を乱すことが血糖値の調整を難しくさせる のです。

日本人などのアジア人種は、欧米人に比べて体質的にインスリン分泌の能力が低いと言われていて、日本人は糖尿病になりやすい体質だと言われています。その結果、
日本人成人の6人に1人が糖尿病あるいはその予備軍という高い割合です。
その予防対策として、自分の体内時計を整えるということも毎日の習慣に取り入れるとです。
睡眠リズムをしっかりと整えて、昼間の覚醒時間をしっかり活動すること大切ですね。


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