2022/05/21
運動後は睡眠に影響がでる?!
適切な睡眠習慣は昼間の活発な活動、運動が必要だと言われています。
しかし、これらの運動後に睡眠に問題がでることがあります。
それはなぜでしょうか。なぜ眠りにつくことができないのですか?
運動後の肉体的に疲れ、心地よい疲労感などを得ることで、夜の質のよい睡眠は簡単に手に入るはずですが、その逆が真実であることが証明されています。
適度な有酸素活動は睡眠に利益をもたらすことが示されているのは事実なのですが、同時にイライラしてリラックスできない夜にもつながります。
これはなぜでしょうか。
- 体温
体温は運動後の睡眠困難の背後にある1つの原因です。
睡眠の準備は、就寝の約2時間前に始まります。その一つが深部体温の低下です。
さらに睡眠中には深部体温の低下が進みます。
しかし、この体温低下のプロセスが出来なかったり、ズレてしまうと深い質のよい睡眠が損なわれることを意味します。
運動は体温を上昇させるため、通常の夜間の体温低下がしにくくなり、眠りにつくきそして質のよい睡眠を続けることが困難になります。
- ホルモン
運動中に放出されるホルモン、コルチゾールも睡眠を妨げます。コルチゾールは代謝に重要な役割を果たすストレスホルモンで運動をした後の夜の睡眠に悪影響を与えてしまいます。
通常コルチゾールレベルは真夜中に最も低く、朝にピークに達し、その後一日を通して徐々に減少するのですが、運動中、特にハードな運動になるとコルチゾールはより放出され、覚醒を高めます。
昼間の活動中には問題はないのですが 、睡眠にはよいとは言えません。
また、運動後はコルチゾールとともに、その他のホルモンが分泌され、心拍数および血流を増加させ、覚醒度を高めてしまいます。これもまた、質のよい深い睡眠を困難にします。
- カフェイン
運動後の睡眠障害の比較的単純な原因、それはカフェインです。持久力パフォーマンスを助けると言われているカフェインは、運動中の覚醒度を高めますが、数時間後の睡眠にも影響を及ぼします。
研究によると、就寝時刻の6時間前でもカフェインを摂取すると睡眠への悪影響を引き起こす可能性があり、実際にアスリートが競技中にカフェインを摂取した場合、眠りにつく時間が遅くなり、睡眠が少なくなることが分かっています。
遅い午後の時間、運動の前にコーヒーを飲みたくなるかもしれませんが、就寝時の影響に注意してください。特に仕事による長くて大変な一日だった場合も同様に注意してください。
運動は必要なことです。だからこそ、運動が睡眠に悪影響与えないように、遅い時間の激しい運動を避けることが必要ですね。