昼寝を考える サイレントキラーのリスクを高める睡眠習慣 パート②

研究によると、昼寝はそのサイレントキラーを含む致命的な病気の危険因子である可能性があることが示されています。

パート①の続きです。コチラをチェック→昼寝を考える サイレントキラーのリスクを高める睡眠習①

 

2型糖尿病

*糖尿病患者の95%以上が2型糖尿病といわれていています。2型糖尿病は、インスリンは分泌されているものの、働きが悪くて血糖値が下がらない(インスリン抵抗性)場合や、分泌そのものが減っている(インスリン分泌低下)場合があります。

 

昼寝は、2型糖尿病のリスク増加させることが分かっています。

30万人以上が対象となった観察研究(2016年の日本の研究)の分析によると、昼間の長い昼寝(1時間以上)昼間の昼寝がある人は、ない人と比較して糖尿病のリスクが約45%増加することを見いだした。

また、この研究で40分未満の昼寝は、覚醒度を高めるのに役立つと述べられています。

 

認知症

高齢者の定期的な昼寝は通常のことであるように思われます。

しかし、カリフォルニア大学サンフランシスコ校とハーバード大学医学部が率いる研究

(2022年1,401人の高齢者対象とした研究)では、昼寝が長すぎるとアルツハイマー型認知症のリスクが上がることが発見されました。

 

研究の開始時に正常な認知を持っていた人の約24%が、6年後にアルツハイマー型認知症を発症しました。

そして、この研究の詳細によると、1日1時間以上昼寝をした参加者は、1日1時間未満で昼寝をした参加者よりもアルツハイマー型認知症を発症するリスクが40%高かったのです。

 

 

正午~午後3時頃の15~20分間の昼寝は望ましいとされています。

長い昼寝をおススメしない理由

1時間以上の睡眠をとると深い睡眠まで入ってしまい、深い睡眠の状態からいきなり目を覚まそうとするとかえって頭がぼーっとしたり、不愉快を感じてしまうからなのですが、その他に様々な病気のリスク高くなることが様々な研究により分かっています。

昼寝が必要な時、なぜ昼間の眠気が起こり、昼寝が必要なのかを考え、夜の睡眠を振り返ることが必要です。そして、適切な昼寝を取り入れて健康な睡眠習慣を心がけましょう。

 

 


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