寝ている間に『シワ』はできてしまうのか?

睡眠姿勢は間違いなく皮膚に影響を与える可能性があり、その影響は人によって様々ですが残念なことに、小ジワやシワができてしまう人もいます。

(ニューヨーク 形成外科専門医皮膚科医  レイチェル・メイマン)

 

睡眠姿勢は、肌の表面に線やシワができる多くの要因の中の1つであることに間違いありません。

睡眠中に、胸、首、顔のシワを促進し、悪化させる可能性があります。

(コネチカット州 形成外科専門医皮膚科医 ディーン・ムラーズ・ロビンソン)

 

どの睡眠姿勢で夜の睡眠をとったかは、肌を見れば識別ができます。

横向きで寝る場合、下側になった肌はハリや弾力がなくなるからです。

これらは、年齢による肌の変化にも影響を与えます。

(ニューヨーク  成外科専門医皮膚科医 ヴァル・バヌサリ)

 

この3人の皮膚科医がいうことで共通しているのが、

横向きとうつ伏せは肌によくないとのことです。

 

うつ伏せ

体は下を向いたまま、左右に顔をひねるため、頬がつぶれたり引っ張られたりして、シワやたるみの原因となります。

また、うつ伏せ寝では顎(あご)や首に大きな負担となるので、顎関節症(がくかんせつしょう)や肩こり、寝違いの原因にもなりかねません。

 

横向き

下になっている片側の頬に強い圧力がかかり、皮膚にシワができやすくなります。

口元の皮膚への負担も大きく、ほうれい線が深くなる原因にもなります。また、皮膚が左右に引っ張られるため、たるみの原因となり、ブルドック顔や歪み顔の原因となります。

 

 

では、肌のために良い睡眠姿勢は何でしょうか。

それは 仰向け です。

 

仰向けに寝ることで、睡眠中の皮膚の問題を発症するリスクが最大限に軽減されるのです。しかし、仰向けで一晩寝続けるのは非常に難しく、ほとんどの人が仰向けで眠り続けることはできません。私たちは寝ている間の寝がえりは必要です。体を固定していると血行が悪くなるため、疲れを取ることができなくなってしまうからです。

 

また、枕の高さもでも肌に影響が出ます。高すぎると顎(あご)が下がり、首が縮み込みシワの原因となりますし、平らすぎると上半身の体液やリンパ液の蓄積により朝起きた時、むくみの原因となります

 

そして、寝具との摩擦による影響も考えられます。

横側で寝ている時、下になった方の肌(圧迫している側の肌)は、摩擦を繰り返し受けていることになるので角層細胞にダメージを受けます。

その対策の1つとはとして、枕カバーをサテン生地にすることです。

 

サテン生地とは?

サテンとは日本で繻子織(しゅすおり)という織り方で織った織物です。いわゆるサテン生地とは、いろいろな素材を使って、繻子織(しゅすおり)で作られた布地で、光沢があり、滑らかで、ツルツルとした触り心地が特徴です。

 

サテンは、素材の名前ではなく生地の織り方なので、いろいろな素材から作られています。例えば絹や綿などの天然素材で作られたものやポリエステルやナイロンなどの合成繊維で作られたものもあります。

 

 

体に負担がかかるような無理な寝方は避けて、リラックスしながら睡眠を取れるように心がけると同時に、

シワ・たるみ防止のための睡眠姿勢を心がけることが必要ですね。


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