寝汗について。その理由と止める方法

夜中、汗をかいて目を覚ますのは気分の良いものではありません。

また、目が覚めて眠れなくなることで、睡眠の質を下げてしまうかもしれません。

 

睡眠はあなたの気分を改善し翌日のエネルギーと生産性を高めます。さらには病気に対する抵抗力も上げます。しかし、寝汗により真夜に目を覚まし続けるとこれらの睡眠がもたらす利点も欠けてしまいます。

 

寝汗をかく原因

 

ホルモンの変化

ホルモンレベルが激しく変動したり変化の時期を迎えたりすると、夜に汗をかくことがあります。

例えば、更年期の女性です。更年期障害で悩む女性の症状の1つは寝汗であり、それは主に女性の体内のエストロゲンのレベルが低下しているためです。また、妊娠や月経周期も夜間の体深部温度に影響を与え寝汗の原因となる場合があります。

*エストロゲン(エストロゲンは女性らしさをつくるホルモンで、成長とともに分泌量が増え、生殖器官を発育、維持させる働きをもっています。 女性らしい丸みのある体形をつくったり、肌を美しくしたりする作用もあるホルモンです。)

 

男性の場合は、テストステロンの低下により体温調節が上手くいかなくなる場合もあります。

*テストステロン(男性ホルモンの1つであるテストステロンは、男らしさに通ずるホルモンです。テストステロンの分泌が高いと心身ともに良い影響を望めますが、分泌量が減少すると様々な不調の原因となります。)

医薬品

処方薬の中には、夜に汗をかくものもあります。あなたが処方箋を服用している場合は、寝汗が副作用であるかどうかを医師に尋ねてください。

病気による発汗

病状により、寝汗を引き起こす可能性があります。甲状腺機能亢進症(甲状腺のホルモン分泌機能の過剰)、不安障害、自己免疫障害、睡眠時無呼吸、薬物中毒などが含まれます。また、ウイルス感染により発熱のために寝汗を引き起こす可能性があります。

多汗症

多汗症は、手のひらや顔・頭部・脇・足のうらのなどに多量の発汗がみられる疾患です。全身にたくさんの汗をかく「汗かき体質」とは異なります。

ストレス

高レベルのストレスは、寝汗などの身体的症状として現れることがあります。ストレス誘発性寝汗は、怖い悪夢やストレスの多い夢、急速な呼吸、心拍数の上昇、心配や不安のために眠りにつくのに苦労することがあります。

アルコールと食事

就寝前にアルコールを飲むと、アルコールが神経系の機能や深部体温に影響を与えるため、夜に汗をかく可能性があります。食べ物だけで寝汗を引き起こす可能性があることを示唆する証拠はほとんどありませんが、特定の種類の食べ物、特にスパイシーで高脂肪の食べ物は、寝汗を悪化させる可能性があると考えられています。

 

 

では、睡眠中に発汗を止める解決策はあるのでしょうか。

 

睡眠中に発汗を止める解決策
敷布団・マットレスの確認

眠っている間は、絶えず熱を放っています。眠っている間の布団・マットレスは熱をため込んでしまいます。そのため、敷布団・マットレスの素材などには気を配る必要があります。

 

毛布や掛け布団を考慮する

毛布・掛け布団を使用するとき、空気を遮断することによって布団の中の冷却を妨げている可能性があります。そのため風通しの良いものを選び、季節に合った材質選びにも気をつけてみましょう。

 

部屋の温度を前もって下げておく

夏季に言えることですが、布団に入ってからではなく就寝前に部屋の温度を下げておくことです。

 

就寝前にアルコールや重い食事を控える

就寝前のアルコールや濃厚な食べ物は、夜間にも熱を増す可能性があるあります。就寝前の数時間は避けて、深部体温を下げて睡眠中の発汗を軽減してください。

 

寝汗の原因となることは多くあり、人によって異なりますが少しの心がけで軽減することもあります。

しかし、ひどい寝汗には専門医にご相談ください。

そして、毎晩の質のよい睡眠習慣で健康な毎日を送りたいですね。


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