朝つらい・・それは睡眠慣性かも

朝の目覚めが困難で、不機嫌さを伴いなかなか寝床から出られない、その不快感を疑問に思うことありませんか。

この、朝なかなか目が覚めず、体がだるいと感じるのは、睡眠慣性が原因と考えられる場合があります。

睡眠慣性とは
体が起きていても脳がまだ目覚めていない状態のことで、朝起きても何らかの原因で脳が覚醒しておらず、二度寝しがちになり、体を動かすのが困難になります。人によっては30分程、それ以上続くこともあり生活に支障が出てしまいます。

 

睡眠慣性の理由としては、不十分な睡眠時間、質の悪い睡眠等により心身の疲労がきちんと回復されていないことが原因の1つと言われています。

肉体的疲労、精神的なストレスで休息を欲しているサインである場合があるので注意しましょう。

 

 睡眠慣性を防ぐためにすぐにできる対策  をご紹介します。

 

スヌーズボタンを押さない
スヌーズボタンを押さない

「あと5分」眠りたいという衝動が起こっても、スヌーズボタンを押さないようにします。

この二度寝は実際には何の役にも立ちません。5分または10分間設定して眠りについても、体が自然な睡眠サイクルに戻ることはできません。

通常、睡眠は約90分サイクルがありますが、5~10程の短い睡眠を始めてしまっては、そのサイクルが中途半端に起こってしまい休息不足を起こしてしまう原因です。

さらに、目覚めたときに血圧と心拍の増加反応を引き起こすので、一日の始まりである朝にもかかわらずストレスを感じさせます。難しいかもしれませんが、目覚ましのアラームが聞こえたらすぐに起きるのが最善の方法です。

 

目覚ましの使用方法を注意する
目覚ましの使用方法を注意する

目覚ましのアラームは目覚めたときに最初に聞こえるものなので、布団から出るのに役立つように最適である必要があります。例えば、大音量音で設定することは良い考えのように思えますが、突然の大音量ではひどい不快で目を覚ますことになります。徐々に音が大きくなる設定があるアラームはおすすめです。

アラームを置く場所にも工夫があります。

窓のそばに置くことで、起きたらすぐに光源(朝の光)に向かって移動できるように自然と誘導することができます。

光は睡眠に影響を与える最も重要な外的要因で、体内時計に朝を知らせる大切な役割を果たします。

 

空腹で就寝しない
空腹で就寝しない

空腹は眠りにつくのを難しくします。また、空腹での睡眠は消化器系に圧力がかかり体がリラックスしにくくなります。

朝、目を覚ますとすぐに体が食べ物を渇望しているため、不機嫌を感じながらの起床となることもあります。

 

就寝の6時間前にはカフェイン摂取しない
就寝の6時間前にはカフェイン摂取しない

個人差はありますが、カフェインの血中濃度(吸収され血液中に含まれる量)は摂取後30分~2時間程度で最大となり、半減期(効果が半分になる時間)は約5~7時間必要だと言われて、完全に抜けるまでに10~14時間もかかります。

これは、お昼12時にコーヒーを飲んだ場合、午後5時になってもカフェインの半分が体内に残っているという計算になります。

可能であれば、就寝時刻前に体がカフェインを代謝する時間を確保しましょう。夕方の時間にカフェイン入り飲料を飲むのを控えることで夜の睡眠に影響が出ないようにします。

 

昼寝を適切する
昼寝を適切する

昼寝は、最長でも20分間までにすること。

これ以上長く昼寝をすると、深い眠りに入ってしまい目を覚ました時に不快感が起こる原因となります。

また、昼寝のタイミングを適切にすることが重要です。

午後になると覚醒が自然に低下するので、眠気を感じ始めたときにすぐに昼寝をする必要があります(可能であれば)。ただし、就寝時刻の少なくとも8時間前の昼寝にすることで、その夜の睡眠に影響が出ないように気をつけましょう。

 

朝起きた時のすっきり感と心地よさのためにも、起床時の工夫と昼間の行動に少し注意してみることがよさそうです。

ぜひ試してみてください。

 


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