2023/03/24
その首・背中の痛み 睡眠姿勢が問題?! その対策は!
首の痛みには多くの原因が考えられます
ストレス、姿勢の悪さ、携帯電話の長時間使用、事故による怪我、慢性疾患などがありますが、睡眠姿勢も首の痛みの原因となることもあります。
”一般的に首の痛みで目覚めるときは、枕が自分に合わないか、睡眠姿勢が首を悪化させているか、またはその両方です。”
(南カリフォルニア大学ケック医学部の臨床医学の准教授である睡眠専門医のRaj Dasgupta博士 )
睡眠は人それぞれで、睡眠姿勢も一人一人が違います。そのため、枕の好みも違います。
一般的に、仰向け、横向きの睡眠姿勢は首や背中の痛みを防ぐのに最適で、それは脊椎の自然な曲線を維持するのに役立つからです。
枕がふわふわすぎたり大きすぎたりすると、頭を前に曲げてしまい、痛みが発生する原因となります。うつ伏せも首の痛みを悪化させてしまいます。
・片手(利き手)を額まで上げて寝ると、首と肩の痛みが大幅に増加することがわかっています。これは簡単に試してみることができそうです。
・仰向けで寝る場合は、膝の下にしっかりした枕またはボルスター(体を支えるためのクッション、円柱型のものが多い) を使用すれば、腰痛を避けるために血流をよくするのを助けます。
・横向きで寝る場合、羽毛枕で寝た人はラテックス枕(高反発枕に使用されている素材)で寝た人よりもはるかに頻繁に目覚め、睡眠の質を損なうことがわかりました。
睡眠中に首を安定させるしっかりした枕を選ぶことが重要な事が分かります。
固い枕は首を痛めそうな感じもしますが、首の痛みで目を覚ますのは柔らかすぎる枕ということが分かっています。
・首を固定し痛みのない位置に保てるように、丸めたバスタオルや毛布、または長い抱き枕を体の両側に置き、睡眠中に寝返りを少なめにするようにすることもおすすめです。
温かいシャワーを浴びて首の筋肉をほぐしてリラックスさせると、痛みを軽減し改善に向かいます。また、保冷剤とホットカイロを交互に使用するのも効果がある場合もあります。(個人差がありますので無理をしないように試してください。)
血液循環が促進され、筋肉の緊張を軽減することが必要です。
激しい活動を避け、痛みを悪化させる動きを制限する必要がありますが、完全な安静は肩こりや背中の痛みを長持ちさせる可能性があるため、歩行や動き回ることは推奨されています。
ストレッチする場合は、悪化させないように動きを非常に穏やかに行うことです。
実は、ストレッチよりも緩やかでアクティブに動いた方が、こわばりや痛みを軽減するのに有益ということが分かっています。
運動は、マッサージ、鍼治療、ヨガ、リラクゼーション法などよりもはるかに優れた睡眠による首の痛みを改善できます。
さらに、慢性的な首の痛みを持つ人々が運動レベルを上げると、気分と睡眠が改善されることがわかりました。
傷みの種類、原因も人それぞれですが、痛みがある場合は少しでも軽減できるように、自分に合った方法を無理の無いように試してみるのもよさそうですね。
(*個人差がありますので、痛みの悪化やひどい場合はすぐに専門医にご相談しましょう。)