アレルギー症状を軽減し睡眠を改善する方法

アレルギーの最も一般的な症状には、目のかゆみ、鼻水、くしゃみなどがありますが、これらの症状はアレルギー薬などで解決できます。

しかし、多くの人は、これらのアレルギーの症状が睡眠に与える影響に気づいていないかもしれません。

たとえば、花粉、ほこり、カビなどのアレルゲンは、アレルギー性鼻炎として知られる鼻腔の腫れを引き起こし、睡眠を妨げる可能性があります。

 

アレルゲンとは

*アレルギー反応の誘因となる物質のこと。アレルギーは、自己を外敵から守る仕組みであるはずの免疫が、本来は無害なはずの他者に対して反応することにより、体にとって不利益な症状が引き起こされる現象。この免疫反応は外部の抗原と、体内でつくられた抗体が結合することによりおこるが、アレルゲンはこのアレルギーのきっかけとなる抗原のことをさす。

出典:日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)

 

これらのアレルゲンが体の中に入ってきたときに、脅威とみなされ、ヒスタミンが放出されます。ヒスタミンの放出がサインとなり異物を排除しようとする反応が起こります。症状としては、ヒスタミンが放出される箇所によって異なり鼻水、くしゃみ、眼の痒みや充血、喉の違和感やイガイガ、肌の乾燥、頭痛、など体中に起こります。これらの症状が眠りをじゃまする原因となりいます。

 

ヒスタミンについて

ヒスタミンが出過ぎて分泌されると人体に有害な影響を及ぼしますが、ヒスタミンという物質は、人体にとって欠くことができない有益な物質です。体内に入ってきた有害物質を攻撃して体を守ってくれる免疫機能の重要な1つで、ウイルスなどの有害物質を攻撃してくれます。また、脳を活性化する神経伝達物質の役割を果たします。抗ヒスタミン薬を服用すると眠くなるのは、脳のヒスタミンが抑制されるからです。適量であれば人体にとって重要な働きをする物質であると言えます。

 

睡眠のためにまず、寝室を最適化してアレルギー症状の引き金にならないようにすることを試みてみましょう。これが、睡眠を改善するのに役立ちます。

 

アレルギー症状を軽減し睡眠を改善するための寝室の準備
アレルギー症状を軽減し睡眠を改善するための寝室の準備

・窓を閉めたままにする

しかし、換気をしなければ家の空気が悪くなってしまうといった問題を避けるためには、花粉の場合は、花粉が舞うピークは13〜15時を避け、早朝や深夜などに換気をすればリスクが低下できます。

・換気扇のフィルターを2ヶ月ごとに清掃する

・頻繁に掃除機をかける

・空気清浄機を使用する

・シーツを頻繁に交換する

・枕、シーツ、布団などの低刺激性の寝具を使用する

・外で着た服を寝室に持ち込まない、保管しない

・可能であれば屋外で衣服を乾かさない

 

就寝前の工夫
就寝前の工夫

・乾燥を防ぎ、鼻のとおりをよくするために蒸しタオルで鼻のまわりを温める(約3分程度)

血行がよくなることで鼻腔が広がり、鼻がすっきりします。

・寝室の湿度を約50%程度にする

花粉が舞いにくくするためです。

 

まずは、室内でできる対策お試しください。


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