睡眠不足は怪我を引き起こす可能性を上げる

米国で行われた健康のために睡眠の重要性を裏付ける新たな研究で、短い睡眠時間は、転倒、怪我、自動車関連での傷害のリスクが高まることが示されています。

 

睡眠不足は、予防可能な傷害の原因となる危険因子である

フロリダ州マイアミ大学ミラー医学部トランスレーショナル睡眠・概日科学センター クラレンス・ロックリア博士

 

 

2020年 成人31,568を対象とした大規模な調査(様々な種類の睡眠障害と傷害との関連性)の結果が発表されています。

(この研究結果は、米国睡眠医学会と睡眠研究会の合同会議であるSLEEP2023 睡眠専門とする学会 第37回総会で発表)

この研究で、毎晩の睡眠時間が4時間以下の成人、睡眠の継続に問題がある成人は、健康な睡眠習慣を持つ人に比べると負傷する可能性が大幅に高いことが分かりました。

 

まず、研究者らは、①睡眠時間が非常に短い成人(4時間以下)、②睡眠時間が短い成人、(5~6時間)③長時間睡眠の成人(9 時間以上)は健康な睡眠習慣健康(7 ~ 8 時間)、と比べると負傷する可能性が37%、15%、22%高いことを発見しました。また、夜中に目が覚めて眠り続けることに苦痛を感じる人は、そうでない人に比べると怪我をする可能性が36%高かった事が分かりました。朝の目覚めがについて、朝起きた時に毎日疲れを感じる人は49%、時々疲れを感じる人は36%怪我をする可能性が、起床時に疲れを感じない人と比べて高い結果となりました。睡眠薬を毎日服用する人は、全く服用しない人と比べて怪我をする可能性が36%も上がり、転倒する可能性が2.4倍も上がってしまうことも分かりました。

 

睡眠時間(7 ~ 8 時間睡眠)との比較

①睡眠時間(4時間以下)37%

②睡眠時(5~6時間) 15%

③睡眠時間(9 時間以上)22%

怪我をする可能性が高い

夜中に目が覚める頻度の比較
夜中に目が覚めて眠り続けることに苦痛を感じる人は、そうでない人に比べると怪我をする可能性が36%高い
起床時の疲れによる比較

起床時に疲れを感じない人と比較した場合

朝起きた時に毎日疲れを感じる人は49%

時々疲れを感じる人は36%

怪我をする可能性が高い

睡眠薬使用による比較

睡眠薬を毎日服用する人は、全く服用しない人と比較した場合

怪我をする可能性が36%高い

転倒する可能性が2.4倍上がる

 

睡眠時間について
睡眠時間について
多くの人は、睡眠時間の不足だけが問題ではないことに気づいていません。睡眠の質も重要です。8時間の質の悪い睡眠を取っても、スポーツ中に怪我をしたり、睡眠障害に陥ったりする可能性があり、反応が低下するため自動車事故の原因となります。そして、睡眠を改善するためにできることは週末も含めて毎日同じ時間に起きるということで、なぜなら24時間の体内時計のリズムは毎朝再調整されるからです。   TheSleepDoctor.com創設者 マイケル・ブルース 博士、臨床心理学者

私たちの毎日の生活を元気に健康に過ごすために睡眠がどれだけ重要で必要なことなのかを真剣に考えることがとても不可欠なことです。 毎日の質の良い睡眠習慣を大切にしましょう。


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