10代の睡眠障害と自殺

十分な睡眠をとることが健康に不可欠であることはすでに知られていますが、新しい研究は、睡眠障害は10代、若年成人の自殺に関連していることを示唆しています。そのことから睡眠の問題を治療することは、メンタルヘルスを改善するための道になる可能性があると考えられています。

 

睡眠障害をうつ病や不安などのメンタルヘルス問題の症状であると考えることがよくありますが、睡眠障害が不安、気分障害、自殺のリスクを上げる可能性があります。

 

デトロイトのウェイン州立大学 ジェイソン・カーボーンを含む研究者による6〜24歳を対象とした調査では、睡眠障害のある若者は、睡眠障害のない若者よりも自殺を考えている可能性が3倍高いことが発見されました。若者の睡眠障害を調べることで、自殺リスクの兆候を知ることができるのです。

 

また、メンタルヘルスについて話すことに抵抗がある場合でも、睡眠の問題に取り組むことでメンタルヘルスを改善し、自殺のリスクを減らすことができると言われています。自殺とメンタルヘルスの問題に取り組むために、睡眠の問題を対処することで、不安や気分に良い影響を与えることができます。

 

10代は、成長と発達の時期を過ごしているので、睡眠の質と量が大切です。もし、睡眠をうまくとっていないと、こころと体の病気を発症しやすくなります。思春期に伴う体の変化、多忙なスケジュールが、眠りの問題を引き起こしている可能性があります。自殺は、10代、若年成人の主要な死因の1つであり、睡眠問題の解決、対処は慎重にしていかなくてはなりません。


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