夏が睡眠に与える影響

暑い夏の夜と長い日光は、睡眠が短くなる可能性があります。それはなぜでしょうか。

 

夏の睡眠が短い理由
夏の睡眠は短い理由

その原因は太陽の光です。夏は昼の長さが長くなりますが、そのことで睡眠ホルモン、メラトニン産生が損なわれ、睡眠と覚醒のサイクルと概日リズムに実際に影響を与える可能性があります。

光は人間の概日リズム(約24時間の生体リズム)を調整する最大の要因であり、松果体から分泌されるメラトニン分泌タイミングの、決定要因です。日没が遅くなると、私たちの脳をだましてしまい、まだ昼間だと思わせてしまいうので、就寝時間も遅くなるのは当然のことです。

夏の太陽の光の長さは、私たちの概日リズムを後退させ、遅く寝て朝は早くから目を覚ますように駆り立てる可能性があります。つまり夏場に睡眠時間が少なくなってしまうのは、人体的にはとても自然なことなのです。睡眠の質が良ければ、いつもよりも早い目覚めでも、気持ちよく起床することができます。

 

夏の寝室について
夏の寝室について

しかし、真夏の夜は様々な要因で普段より寝苦しく感じ、ぐっすりと眠れないという人が増える傾向にあります。そのためにも寝室の環境を整えていくことはとても重要になります。

暑くてじめじめとした寝室では、質の良い睡眠は望めません。寝る1時間程前から、エアコンや除湿機を利用して快適な環境にしましょう。布団がひんやりとし、深部体温を下げる助けとなります。(深部体温が下がることで眠気が現れます。)

また、人々が年をとるにつれて、長い日の影響を受けやすくなります。夏の間、年間平均と比較して平均睡眠時間が最も減少した年齢層は、60歳以上という統計結果も出ています。

 

睡眠は、1年を通して変化するということ、そして年齢によって変化していくことを知っておくことで、睡眠への不安要素が軽減し、質の良い睡眠へつながる可能性もあります。まずは、夏の間の快適な寝室環境を整えてみてくださいね。


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