2022/08/12
昼寝を考える サイレントキラーのリスクを高める睡眠習慣 パート①
サイレントキラーってご存知ですか?
気がつかないうちに忍び寄る殺し屋です。それは生活習慣病。
高血圧、糖尿病、高コレステロール血症、肥満などです。
初期にはほとんど自覚症状がなく、しかしそのままにしておくと、生死にかかわる病気を進行させてしまいます。
そして研究によると、昼寝はそのサイレントキラーを含む致命的な病気の危険因子である可能性があることが示されています。
昼寝自体が悪いということではなく、昼寝の時間やその理由を常に考慮していかないとそうなり得るということなのです。
毎日の昼寝が必須になっている方は、一度自分自身の夜の睡眠習慣を振り返ってみることが必要かもしれません。
一般的に、昼寝は短い方が良いと考えられています。
昼寝を上手に取り入れれば、集中力や、気分をポジティブ思考に回復するのを助けます。
しかし、疲れて果ててひどい昼間の眠気のために、毎日の昼寝が必要になっている場合、これは睡眠不足、睡眠障害の兆候である可能性があります。
脂肪肝疾患
2022年8月に発表された脂肪肝疾患の成人5,000人以上の睡眠行動の最新の研究では、
1日あたり30分以上の昼寝により、いびき、就寝時間の遅れが起こり最悪の場合、肝不全
*肝臓の主要な構成細胞である肝細胞の機能異常が進行し、肝機能が失調した状態
を引き起こす可能性のリスクが高くなることを発見されました。さらに研究者により、睡眠の質の改善が脂肪肝疾患のリスクを29%減少させることもわかっています。
心臓発作と脳卒中
40歳から69歳までの英国の360,000人を平均11年間追跡調査した結果、
定期的に昼寝をすることは、脳卒中や心臓発作を引き起こす、サイレントキラーである高血圧と関連していました。
通常、昼寝をする人は、昼寝をしなかった人と比較して、高血圧を発症するリスクが12%高く、
脳卒中のリスクは24%高かったのです。
この研究の対応する著者であるE・ワン博士は、「昼寝をすること自体は有害ではない」と言っています。しかし気をつけないといけないことは、夜の睡眠が十分に取れていない、質の悪い睡眠であるという兆候であるかもしれないということなのです。
そして、それにより健康を害してしまいます。
パート2 に続く・・