冬に目を覚ますのは難しい?① ~寒い冬の朝が与える睡眠への影響~

朝の冷え込みが厳しい冬、目覚め、活動を始めることが難しい季節です。

暗い朝は布団から出ることの困難さをさらに増加させます。

 

科学的研究は、 “冬に目を覚ますことは本当に難しいこと”と証明されています。

 

寒い冬の朝に実際に何が起こっているのでしょうか。

寒い朝が睡眠の質にどのように影響しているのでしょうか。

そして、冬にベッドから出るのを少し簡単にするために何ができることはあるのでしょうか。

 

冬に目を覚ますのはなぜそんなに難しいのか?

冬の目覚めが、私たちに最も不都合になる原因は「暗闇」です。なぜなら、概日リズムを台無しにするからです。

 

日光の時間が少なく、太陽が昇るのが遅くなるため、冬の早い時期に目を覚ますのは間違いなく困難です。日光は、日中の概日リズムに朝のスタートを伝えるのに必要なもので、太陽が昇るのが遅くなればなるほど、より朝の目覚めが困難になります。この太陽の光は、メラトニン(睡眠ホルモン)を抑制し、コルチゾールを増やし覚醒の準備をします。日光がなければ、早起きは意志力にかかっています。

また、冬は気温が低いため、布団の中の暖かさから抜け出して、活動を始めるのも至難のこととなってしまいます。

 

また、食事の内容や運動等の生活習慣も、寒い季節には変化する可能性があります。

冬季は、新鮮な果物や野菜の摂取が減り、より多くのお菓子を食べ、気温が高いときほど一貫して運動しない傾向になります。

これらの生活習慣の変化は、エネルギーレベルが急降下させることがあり、早朝にアラームが鳴っても布団から出すのがさらに難しくなる可能性があります。

 

冬が睡眠の質にどのように影響するか

米国睡眠医学会によると、米国の成人の34%が冬によく眠る事が分かっています。

これは、概日リズムの変化によるものです。

日光が少なくなると、メラトニンレベルは夕方早くに急上昇し始め、朝はより長く高いままになります。その結果、私たちは早く寝て遅く起きる傾向があります。

また、日光が少ないということは、メラトニンの生成が増えることを意味するだけでなく、ビタミンDとセロトニンのレベルが減り、悪影響を及ぼします。

十分なビタミンDとセロトニンのレベルを持つことは、私たちの気分にとって重要です。分泌減少による、欠乏症はうつ病や不安のリスクを高めます。

これは、朝起きて布団を離れるのを難しくするもう一つの理由です。

 

では、冬の寒い朝、活動を始める為の解決策については、何をすればよいのでしょうか。

次回のコラムに続きます。


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