2023/01/20
睡眠負債返済方法の提案
睡眠負債になった時、失われた睡眠を取り戻そうと休日に寝だめをすることを試みますが、その試みは最善でないため、平日の睡眠を少し長くしたり昼寝を上手に取り入れて、遅かれ早かれ睡眠負債を改善していくことが必要です。
この睡眠負債を長期間続けていると、睡眠負債が大きくなり回復までの時間が著しく長くなってしまいます。最悪の場合、完全な回復が不可能になる可能性があります。
睡眠負債をため過ぎないようにすることが重要です。
”長期的に十分な睡眠をとらないと、肥満、心血管疾患、がんリスクの増加、免疫機能障害などの医学的問題につながる可能性があるため、睡眠負債を抑えることが重要である” 米国睡眠医学会財団 元会長 ジェームズA.ローリー博士
実は、わずか1時間の睡眠負債から回復するには、一貫した4日間の7~9時間の質の良い睡眠が必要になります。
例えば、毎晩7時間睡眠が必要として、毎週月曜日から金曜日までは6時間の睡眠しかとれていない場合、毎晩1時間の睡眠負債が加算されていき、金曜日には5時間の睡眠負債を蓄積させてしまうことになります。
この睡眠負債を完全に回復するためには、一貫した約20日間の質のよい睡眠が必要であることを意味します。
休日にだけいつもより長い時間の睡眠を足すだけでは、1週間の睡眠不足を補うことが出来ません。
どうしても睡眠時間を増やすことが出来ず、休日が唯一の睡眠を確保できる日なのであれば、
少し週末の睡眠時間を増やす方がいいのですが、あまりにその時間差は無いようにすることです。
睡眠の借金を返済はクレジットカードの返済のように、その借金が大きくなると大変になります。
ですので、睡眠の借金が出た時は、返済を休みまで待たずに、翌日に質の良い睡眠をしっかりととること、または、昼寝を20分ほど取り入れて埋め合わせをすることです。(*夜の睡眠に影響が出ないように気をつけましょう)
睡眠負債の返済方法で最も重要なのは、一貫した睡眠習慣を維持すること です。
起床時間と就寝時間を同じ時間に保つことはより健康な体内時計を維持し続け健康な毎日を送るための重要な方法です。
その点から考えると、短い昼寝を上手に取り入れることも毎日の一貫した体内時計のリズムを保つには役立つこともあります。
もしあなたが、シフト勤務や夜勤、複数の仕事をしている場合、睡眠負債を抱える可能性が高くなり、それに対処する解決方法も難しくなります。その場合は、できるだけ多くの睡眠をとるために最善を尽くすことです。
一晩に15分でも余分に睡眠がとれるように心がけることで大きな違いが見えてくる可能性があります。
睡眠は、健康の柱の1つである食事や運動と同じように優先される重要なこと です。
睡眠の時間はしっかりと確保し、不足した分は早めに補充することですね。